「うつ病隠された真実 逃れるための本当の方法」
著者:ヨハン・ハリ 訳:山本規雄
6年位前、仕事と家事育児で忙しすぎた時、うつ病になりかけてたような気がする。結局仕事を辞めて乗り切ったが、うつ病って自分の近くにあるものなんだなって思った。
人間の心って本当に不思議で、定期的にこういう本を読む。
作者はうつ病経験者
著者のヨハン・ハリさんはうつ病に長く苦しんできた方。そんな方だからこそ、いろいろな医者や経験者に会い、なぜうつ病になり、どうやって治すのが良いかを追求しつづけている本だ。
うつ病になる9つの原因と、克服するための7つの方法が書かれている…らしい!
なぜらしい、なんだ?と思った方。目次では確かにそうなっているのだが、ひとつひとつが長くて要約が理解しきれないニワトリなんですよ…。
海外本あるある、説明が長くてまとめがない
ニワトリは時々海外物も読む。翻訳本の特に実用書でよくあるのだが、とにかく文字でひたすらに説明されていて、何が言いたいのかよくわからないやつ。
いや、ニワトリの脳が理解できないだけの可能性は大いにあるのだが、「まとめ」で一覧にしてくれないかな?!図解とかイラストとかたまには入れていいんだよ?!
今回この本も興味深くておもしろいのだが、文字が多めなのと、いろんな人の体験があちこちに出てきて読むのにも大変時間がかかった。そして結果克服するための7つの方法がわかったような…でも説明できないニワトリ…ぜひ読んでみて欲しい。
途中で読むのをあきらめようかと実は思ったのだが、ラストをめくっても「まとめ」のような文章が無かったため、最後までどうにか読み切りましたよ。
印象的だったのは、薬を処方される理由
うつを予防・回復させる薬があるが、それで良くなるのは一時的だったりするらしい。その理由が書かれていた。詳細は読んでもらいたいが、結局薬も経済を回しているんだよね。
日本ももちろんそうなんだろうな。本人のためのようで、製薬会社は薬を売りたいわけだし。お医者さんだって人がこないと仕事にならない。
「幸せって、他人に対して良い影響を与えることができたって心底思えた時のことなんだよ」
うつ病からの回復の要素はいくつもあるが、これは自分にとても響いた。
辛い時って自分のことばかり考えてしまうらしい。確かにそうかも。つらい、苦しい、どうしてこんなに大変なのかって。
自分のために使うお金よりも、他人のためにお金を使う方が幸福度が高いって有名だよね。それと同じことなんだろう。他人に対して良い影響を与えるって、「ありがとう」「あなたがいてくれてうれしい」って言ってもらうことなんじゃないかな。
人間は一人では生きられないんだよね。孤独ほど人間に悪いことはない。
孤独に関してもこの本にもでてくる。ちょっと読みにくいが、うつ病を理解したい方にはとても良い本だと思う。しかし気合を入れて読んだ方がいいかもね!
