「マザー」
著者:乃南アサ
図書館で予約して、2ヶ月位待ったかな。
ニワトリには珍しくけっこう最新の本だ(2024年8月第1刷発行)。
乃南アサさんは、直木賞他様々な賞を取られている有名な方だね!
タイトルのとおり「母親」がテーマの短編5話
短編なので、サクッと読める。様々な母親…やはり同じ立場として理解できる部分も多く、とても面白かった!
家を出た子供からみた母。兄妹の立場からの母。マンションの管理人から見た母…。
予想がつきそうでつかないオチが多く、母からだけでなく父や子供、どの立場から読んでも考えさせられる内容になっている。
いろんな母が出てくるよ!
母親とはいえ、子供に好かれるとはかぎらない
悲しいことだが、子供が自分(母)を好きかどうかはわからいよね。自分も夫も兄妹が多い方なのだが、家に寄り付く人とそうでない人がいる。
価値観は人それぞれで、自分は良かれと思ってやっていても、子供が大きくなったら「そんなところが大嫌いだったんだ」と言われる可能性はあると思っている。
ニワトリがシビアすぎる?でも思ってるだけで、実際言われたら立ち直れない位ショックは受けると思う。人生否定された!みたいな。
大学に行こうとしている子供が実際いるから、もうこれから県外就職なんかしたら、後何回家に帰ってくるんだろうか…とか思ったり。
年1回位ずっと帰ってきてくれると良いなあ…!18年育てた子供だからね。犬も喜ぶ!
それでも母
どんな人も母から産まれている。親の顔を見たことない人だって、一緒に暮らせない人だっているだろう。それでも母はいるのだ。
母も一人の人間である、ということがこの本を読んでよくわかる。
自分も子育てをして思うのは、子供が育つほぼ20年程は、やっぱり長い。人生の中であっという間ともお思えるが、自分の意思で行動しやすい年齢(自分の中では20~50の30年をイメージ)の中ではすごく長いと思う。
親元から離れてお金を稼ぐようになって、キャリアを形成したり旅行や自分を成長させる経験ができる時期と育児の時期って同じ!
けっこう若い時期に結婚して、正社員を辞めて子供産んでパートになった典型的な自分からすると、わかるな~って思う部分もけっこうでてきた!
母として悩みがあるのか?という感じの文章になったが、ニワトリは無いものねだりしてるだけかな!
最近更年期っぽいんだよな~。「命の母」買いにいこうかな…。